初小川
めっきり寒くなった今日この頃
あっという間に過ぎ去った秋にもの悲しさを感じながら、今日は浅草に行ってきました。
目的は「老舗の鰻」
創業112年
文久年間に創業した「色川」には劣るかもしれませんが、今の浅草では最高の鰻を食べさせてくれるのは「初小川」
色川の主人が急逝してから、浅草には昭和がなくなったと足が遠のいていましたが、初小川には濃厚な歴史の重さがあります。
店構えから感じられるその深さに魅入られるように店内に入ると、女将が温かく迎えてくれました。
囲炉裏の周りのカウンター席
奥の小上がり
12席ほどの小ぢんまりした店ではありますが、ここには観光客の喧騒はありません。
地元の客
そして鰻好きの客
それだけです
奥の小上がりで肝焼きと上の鰻重を注文し、熱燗でおとなしく待ちます
肝焼きは通常の店の数倍の大きさで、酒の当てには十分すぎるほどです
そしてお待ちかねの鰻重には、これまた通常の1.5倍の鰻が詰め込まれています
もちろん量だけではありません
鹿児島の養鰻だという鰻は完璧な調理で、表面はパリッとしつつ身はふわっふわ・・・
たれは甘辛ですが、甘さに傾かず、まさに大人の味付けですね
これこそが本物の鰻です
全てに満足して店を出るときに必ず思います
こういう名店がある
こういう名店で味わえる
その幸せを
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